ダーツのススメ! ~あなたの心を射止めます!~
 

「…火曜の昼は定休。ダーツし放題っていう条件付きで、店の片付けとか雑用してんだよ。だから、客は来ないし、やりたい放題ってわけ」


「そ、そう…」


ていうか、今まで気付かなかった私って、どれだけ鈍いんだろう…。


でも…


これってすごく嬉しいことなんじゃない?


だって、この時間に来るのを拒否されたことは…ないよね?


わざわざ客でもない人の相手をしてくれるってことは…。


――何それ…何それ!?


そんなの…!


今さら言うなんて卑怯だ!


どんどん身体の熱が上がっていくのがわかる。

 
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