ダーツのススメ! ~あなたの心を射止めます!~
「……敵わねぇな。何でそういう顔するわけ?」
ボソッと呟いたつもりかもしれないけど、距離が近すぎるおかげでハッキリと聞こえてしまう。
「―――…っ」
そ、それはこっちのセリフですけど…。
また気まずくて、顔を少し下げてしまう。
「まぁ、いいや」
「……うん。――って、ちょっ!く、くすぐっ…ひゃ…っ」
真弥さんの手が私の服の中に入ってくる。
な、な、なにっ!
「何か、我慢できねぇや」
にやっと笑う真弥さん。
いやいやいや!
ちょ、っと待ったぁぁ!
「いや…っ!こんなとこじゃヤダ!」
私の拒否の言葉に、真弥さんが私の顔を覗き込む。