ダーツのススメ! ~あなたの心を射止めます!~
「―――そ。…じゃあ、違う場所ならいいんだな?」
真弥さんは楽しそうに、にやっと笑う。
「―――ちっ、違…っ!」
そういう意味じゃありません!
――悔しい。
悔しすぎるっ!
「ほんっと、あんたってムカつく!」
「あ?おまえ…また振り出しかよ?」
「知らない!バカ!」
「あっそ。勝手にしろよ」
「その余裕綽々なのもムカつくっ」
「……はぁ…。うるせ…」
そう言いながら、真弥さんは私の頭を左右からガシッと掴んで、そのまま軽く持ち上げた。