ダーツのススメ! ~あなたの心を射止めます!~
「あれー?」
「!!」
私はカウンターから聞こえてきた声の方向に振り向く。
そこに現れたのは救世主!
…だと思ってたのに、出てきた言葉は。
「何~?いつの間にか仲良くなってるねぇ」
にこにこ笑顔の和希さん。
カウンターから降りて、こっちに向かってくる。
な、仲良く!?
何の誤解を…!
「な、な、「仲良くなんてなってない」です!」
私は和希さんの言葉に必死に否定する。
そして、その人も被せるように否定した。
「わぁ。見事なハモりだね」
「!ちっ、違いますって…!」
「いや~仲がいいのはいいことだよ?うんうん」
「や、違…っ」
違うんですってば~!
「…………はぁ。俺、裏行く」
その人は和希さんを一瞥し、ハァと大きくため息をついて、カウンターに入っていった。