ダーツのススメ! ~あなたの心を射止めます!~
◇ 嘘。笑えるんじゃん…。
☆*+.。.+*
…次の週の火曜日。
――パスン
――カション
――カション
…なんの音か?って?
私は再びダーツバーに来ていた。
…もちろん、和希さんに会いたいから、という下心付きで。
ダーツバーに来たからには、ダーツをしなきゃ!って思ったんだけど…
的に全く当たってくれないダーツ…。
なんでー?
私は首を捻る。
私の投げたダーツは、3本とも見事に床に落ちていた。
ちなみに、ダーツは3投で1セット。
下手な私でも知ってるルールだ。
当たらなかったら意味ないけど…。
「はぁ…」
私はノロノロと、落ちたダーツを拾いに行こうとした。
「―――ぷっ」
「!!」
聞こえてきた笑い声の方向に振り返る。
あいつ…真弥…さんが口に手を当ててこっちを見ていた。