ダーツのススメ! ~あなたの心を射止めます!~
「色気ない上に純情かよ?そんなんじゃいつになっても、やることやれねぇよな」
「ばっ、バカにしないでよ!私だって好きな人くらいいるし…っ!」
しまった!と思った時には遅かった。
真弥さんは意地悪な顔して目を細めていた。
「……あー。和希ね。マジだったんだ?」
「――いいでしょ!?あんたに関係ないし!」
「まぁ、どうでもいいけど。せいぜい泣かされないようにな」
「和希さんはあんたと違って優しいし!そんなこと絶対ないもん」
「ふーん。……じゃあ、和希と上手く行くように、いい方法教えてやろうか?」
真弥さんが私の方に近付いてきた。
何だか、迫力を感じて、私は一歩後ろに下がってしまう。
真弥さんが私の目の前に立ち止まり、私を見下ろす。