ダーツのススメ! ~あなたの心を射止めます!~
 

「色気ない上に純情かよ?そんなんじゃいつになっても、やることやれねぇよな」


「ばっ、バカにしないでよ!私だって好きな人くらいいるし…っ!」


しまった!と思った時には遅かった。


真弥さんは意地悪な顔して目を細めていた。


「……あー。和希ね。マジだったんだ?」


「――いいでしょ!?あんたに関係ないし!」


「まぁ、どうでもいいけど。せいぜい泣かされないようにな」


「和希さんはあんたと違って優しいし!そんなこと絶対ないもん」


「ふーん。……じゃあ、和希と上手く行くように、いい方法教えてやろうか?」


真弥さんが私の方に近付いてきた。


何だか、迫力を感じて、私は一歩後ろに下がってしまう。


真弥さんが私の目の前に立ち止まり、私を見下ろす。

 
< 44 / 217 >

この作品をシェア

pagetop