ダーツのススメ! ~あなたの心を射止めます!~
 

「んっ!」


唇に…


硬い感触。


………硬い?


私は目をパチリと開けた。


「ばーか。何期待してんだよ」


そこには、見下すような目をした真弥さんがいた。


「―――っ!」


顔が熱くなるのがわかった。


最悪だ。


「お子ちゃまは、これでも食っとけ」


私の唇に当てられていたのは…


どこから出してきたのか、スティック状の飴だった。

 
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