ダーツのススメ! ~あなたの心を射止めます!~
 

でも…


もしかして、わざわざ教えに来てくれた…?


「邪魔。」


「え?」


「どけ」


真弥さんの手にはモップが握られていて、私の足元でキュッキュッと動かす。


―――あーそういうことね。


邪魔って言いに来ただけ。


何だ。


――いや、何で落ち込んだみたいになってんの、私!


私は後ろに下がる。


――そこに、段差があることも忘れて。

 
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