ダーツのススメ! ~あなたの心を射止めます!~
「足くじいてねぇか?………おい、聞いてんのか?」
ボーッとしている私の顔を覗き込んでくる。
「!だっ、大丈夫!」
私は急に襲ってきた恥ずかしさに堪えられなくなって、真弥さんの身体から離れた。
「あ、そ。店でケガされちゃたまんねぇからな」
…そういうことね。
いや、そんなのわかってたことじゃん。
こんなやつに何期待してんの。
こんなやつに何でドキッとすんの。
私が好きなのは和希さんなのに。