ダーツのススメ! ~あなたの心を射止めます!~
「ま、せいぜい単位落とさねぇようにしろよ」
「そうそう!試験で変にひねってくるから。何度も泣かされたよなぁ~」
「おまえが単純だからだろ?――あぁ。あんたも単純だったな…和希と同じ道歩くだろうな」
「へっ?」
「さっちゃん!健闘祈るから!」
和希さんの真剣な祈るポーズに、段々不安になってきた。
そんなに、大変なことなの…?
「――私、もうすぐ試験期間なんですよね…。化学は最後の方ですけど………どっ、どんな問題出るんですか!?」
和希さんに向かって、すがるように聞く。
「教えてくださいっ!」
私も祈りポーズを和希さんに向けた。
和希さんは…困った表情。