ダーツのススメ! ~あなたの心を射止めます!~
――…
「―――おい!」
急に鮮明に聞こえてきた声に、私はぱちっと目を覚ます。
「ん~…?」
私はゆっくりと顔を上げて、目をこする。
あれ、ここどこ…
「!」
ダーツバーだ!と気付いて振り向くと、そこには真弥さんの姿。
いつの間にか寝ちゃったんだ。
「…掃除、終わったのか?」
「んー?とっくに終わったよ~。真弥さん呼んでもいないから、寝ちゃってた…」
まだ覚醒しきっていない頭で話す。
「…あっそ。」
そう無愛想に応え、カウンターの中に入っていく。
ていうか、今何時…?
どのくらい寝てたんだろう。
携帯を出そうとバッグに手を伸ばした時だった。