ダーツのススメ! ~あなたの心を射止めます!~
「マイダーツはお持ちなんですか?」
「…ま、マイダーツ?」
…って何?
「名の通り、自分だけのダーツですよ。お店に置いてあるダーツって投げにくいでしょう?だから、マイダーツを持ってる方って結構いらっしゃるんですよね」
「あー…」
真弥さんにもらったやつも…マイダーツって言っちゃっていいのかな?
私はバッグの中に手を入れる。
「…えっと…これ」
私は真弥さんにもらったダーツを取り出した。
「お持ちでしたか」
店員さんが興味津々に見てくる。
「あ!ステキなダーツですね!…あれ?結構使い込まれてますね?」
「あ、それは」
もらったから、と言おうとした時。
「そりゃあ、俺がやったやつだからな」
「!」
突然聞こえてきた聞き慣れた声に振り向く。
そこには真弥さんの姿があった。
「し、真弥さん!?」
何で、ここにっ!?