ダーツのススメ! ~あなたの心を射止めます!~
驚いてしまったことに何となく恥ずかしくなって、つい叫んでしまう。
「きゅっ、急に後ろ立つのやめてよ!」
「あ、わりぃな」
「――…い、いや、別に」
うるさい、とか言われると思ってたのに、予想外の言葉が返ってきて、戸惑ってしまう。
また、調子狂うし…。
「あ、おまえいろいろ買いすぎんなよ?」
「え、何で?」
「下手なのに変に着飾っても意味ねぇからな」
「なっ…別にいろいろ買ってもいいじゃん!」
「今あるダーツでもう少し様子見ろっつってんの。どうしても投げにくかったら、合うやつ見つけて買えばいいし。あんたらしいダーツを持つのは、それからでも遅くない」
な?と、私を納得させるように、真弥さんは目で伝えてくる。