ダーツのススメ! ~あなたの心を射止めます!~
◇ 心の中を知りたいと思ってしまうのは…。
☆*+.。.+*
「~~~っ」
机の上に広げられた教科書やノート。
頭を抱える、私。
…ここは図書館…
じゃなくて、ダーツバー。
今日は火曜日だけど、いつもの火曜日…ではない。
ダーツの音は響くことはなく、店内は静まり返っていた。
そう、ダーツなんてしてる余裕はないんだ…。
だって…
「意味わかんない…」
ほんとに泣きそうだ。
本気でヤバい。
どうにかなる気も…しない。
「うぅ~…うー…」
「…おい。ここで負のオーラを出すな。ウザい。」
私の唸りがうるさかったのか、真弥さんの不機嫌そうな声が飛んでくる。
それに対して、私は焦りをぶつけた。
「だって!この問題意味わかんないんだもん!何これ~…」
私がこの1時間ほど向き合っているのは、真弥さんに借りた化学の試験の過去問。
…そこには意味不明の言葉が連なっている。