たったひとつのぬくもり・・・         それが貴方でした。。。

 『看護婦さんが

  少し休憩したら帰っていいって』


 ・・・・・・・


 『ゆうじ・・・

  お店・・・ごめんね・・・

  皆に迷惑かけちゃったね・・・


 もう行けないね・・・

  もう私の居場所がないね・・・』

 

 ことみが声を押し殺して泣いた


 『なんでそんな事言うんだよ~

  大丈夫・・・

  お前の居場所は

  ここにある!!』

 とゆうじは

 ことみの頭をなで

 優しく抱きしめた・・・。



 抱きしめられたことみは

 『ありがとう・・・

   ゆうじ・・・

  私のたった一人の親友だね!!』


 ゆうじは

 『はははは・・・

   やっと分かったか!!』


 『元気が出たなら

  帰るとするか?』


 『うん・・・

   家に帰らなくちゃね・・・


  は~お母さんに怒られるな・・・』


 『いつもの事だろ!!』


  『だね~・・・・』

 二人は退院の支度をし、

 タクシーに乗り

 家路に着いた。


 『しっかり睡眠とれよ!!

  もう無茶すんなよ!!』


 『また遊びにこいよ~』


 と言いながらタクシーに戻り

 ゆうじは帰っていった。
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