たったひとつのぬくもり・・・         それが貴方でした。。。
 タヌキさんが

  『お前・・・

    ほんまに大丈夫か?

   汗までかいてるし・・・?』


 『今日はもう無理しやんと

  仕事休め・・・なっ?』


 『でも・・・・』

 『休め!!』

 『そんな顔して接客なんか

  できるわけないやろが・・・


  お前の気持ちは分かる・・・

   でもな・・・

  分かるやろ?ことみなら・・・』


 『はい・・・・はい・・』


 『すいません・・・ちょっと

   ママに電話してきます・・・』


 ことみは携帯から店に

  電話する・・・


 トュルルルル―  トュルルルルー

  トュ・・・



 『はい・・・

   フロ―ラです。』

 『・・・・・・』

 レイナだ・・・


 ことみは言葉を失い

  無言で切ってしまった・・・


 でも・・・

  ≪これは仕事・・・≫


 ともう一度電話した。


 トュルルルル― トュ・・・



 『もしもし・・・

    フロ―ラです』


 『もしもし・・

   ことみです・・・

  レイナ昨日は心配かけて

   ごめんね・・・

  もう大丈夫だから・・・』


 『ことみ・・・

   ほんまに大丈夫なん?』

 『うん・・・

   ごめん。

  ママに代わってくれるかな』

 『うん・・・

   チョッと待ってな』

 
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