たったひとつのぬくもり・・・         それが貴方でした。。。

 1時間近く探し回ったが

  ことみは見つからない・・・


 ゆうじは焦っていた・・・


 そう・・・

  ことみは前にも一度

 自殺を図ったことがあった。


 ゆうじは幼い時から

 ことみとは仲が良かった。

 ことみは幼い時から

 苦労のしっぱなしで・・・

 幸せとは無縁の環境で育った・・・


 何もかも知っていたのは

   ゆうじだけだった・・・


 ≪あれだけ医者に言われたのに・・・≫

 ≪ことみ・・・・

    ことみ~・・・≫



  ハッっと気づく

 ≪川原・・・

  そうだ・・・あそこか・・・

 昔、二人で遊んだ川原・・・・≫


 ゆうじは急いで川原に向かった


≪頼む・・・おってくれ・・・≫

と心で強く願った・・・



 ゆうじはことみを見つけた

  バンッ・・・・・


 ゆうじは車を乗り捨て・・・

 ことみに駆け寄った。


 『ことみ~・・・・』

 ことみは

  裸足で・・・

 ボ~っと

  立ちすくんでいた・・・
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