たったひとつのぬくもり・・・         それが貴方でした。。。

 『ことみ・・・・

   どうしてこんな・・・』


 ことみはただ・・ただ・・・

 涙を流し・・・

 立ちすくんで動かなかった。


 ゆうじはいたたまれなく

 ことみを自分の方に

 ひっぱり・・・

 強く・・・

  強く・・・

 ただ・・・

  ただ・・・

 抱きしめた。


 ことみは

  ゆうじのぬくもりを感じ


 ゆうじの顔を見つめ

 『うわ~っん・・・・・

   ゆうじぃ~・・・

  ゆうじ・・・・』

 と何度も・・・

   何度も・・・

    ゆうじの名前を呼び

          泣き叫んだ。


 ゆうじはもっともっと

 強くことみを抱きしめ


 『よしよし・・・

   俺はここにいるよ・・・


  どこにいても・・・

  ことみを探し出すよ!!
 
  俺はことみだけのヒ―ロ―だよ』

 と優しく何度も・・・

   何度も・・・

 ことみの頭をなでた。
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