たったひとつのぬくもり・・・         それが貴方でした。。。
 ことみは

 『ゆうじ~・・・

   私・・・私・・・・』

 『いいよ・・・

   何も言わなくて・・・』

 
 『ゆうじ・・・・

   私・・・

  ・・・・・』

 『無理すんな・・・』


 『こんなに体冷えて・・・

   車に戻ろう・・・』


 『なっ・・・ことみ』


 ことみは泣きながら

 ゆうじの胸に包まれながら


 車に戻った・・・。


 バタンッ・・・


  バタンッ・・・


 ゆうじがエンジンをかけ・・・

 暖房を効かせた。


 『ことみ・・・

   大丈夫か?

    寒くないか?』


 『ん・・・ありがとう・・・』


 『ちょっと・・・

  店に電話するな・・・』


 ことみが・・・


 『いや~~~っ』

 と大きな声を出す・・・


 ゆうじはびっくりして

 携帯を切った・・・


 『どうしたんな?』

 『ご・・・ごめん・・・』

 『マスタ―に連絡いれるだけだから・・

   なっ。。。』


 『うん・・・・』

 とうなずき・・・

 ことみはゆうじの手を

     握り締めていた・・・。
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