たったひとつのぬくもり・・・         それが貴方でした。。。
 時間だけが過ぎていった・・・。


 ことみが

 『ゆうじ・・・ごめんね・・

   こんな私でごめんね・・・』


 鼻をグシュグシュ言わせながら

 『私ね・・・わたし・・・』


 『ことみ・・・言わなくても

   いいよ・・・

  無理すんなって・・・』


 『ううん・・・聞いて欲しいの。』


 『私・・・もう1年ぐらい前から

  安定剤とか飲んで・・・


  心療内科に通ってるの・・・』

 ゆうじはビックリした顔をして


 『ごめん・・・知らなかった・・・

   辛い思いしたんだね・・・』

 と

  ポンポンっと

   ことみの頭を優しくたたいた。


 『仕事の事でいろいろあって・・

   家の事や・・・友達・・・

   彼氏・・・

  なんか次から次へと・・・』

 ことみは涙を静かに流しながら


 『倒れる日に・・・

  お客さんからの
 
  引抜き・・・


  ママからの・・・・

   ママから・・・』

 
  『ゆっくりでいいよ・・・』


 ゆうじがことみを抱きしめた・・・


 
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