たったひとつのぬくもり・・・         それが貴方でした。。。
 ゆうじは黙ってことみの話を聞いた。


 『私ね・・・

  いつも外見ばかりで・・・

  彼氏ができても真面目すぎ・・・

  面白くない・・・

  やらせてくれると思ったのに・・』

 って・・・


  『誰も私を見てくれなかった・・・』


 『馬鹿だな・・・

    俺が見てるだろ?』

  
 『そうだね・・・

   いつもゆうじは見ててくれたね・・・』


 『ごめんね・・・

    こんな私の為に

  仕事・・・・』


  『うぅ~・・・・ヒック・・・

    ごめんね~・・・』


 ≪ゆうじは自分の気持ちを

   押し殺すのに限界だった・・・≫


 『ことみ・・・

   俺・・・俺・・・』

 それでもゆうじは

  自分の気持を飲み込んだ。


 『ゆうじ・・・?』


 『なんもない・・・

   少しは落ち着いたか?』

 ゆうじは・・・ことみから

  離れた・・・・。
< 117 / 163 >

この作品をシェア

pagetop