たったひとつのぬくもり・・・         それが貴方でした。。。
 たくまはレイナの罠に

  どんどん引きずり

     込まれていった・・・。


 『たくまくん・・・

   私・・本気なの・・・

  たくまくんだけなの・・・』

 
  『お願い・・・

    たくまくん・・・』


 そっとたくまの唇に

    指でなぞって・・・

     優しくキスをした・・・。


  たくまはそれを拒めなかった。


 『たくまくん・・・

   ありがとう・・・・』


  ≪ 渡さないから・・・ ≫


 『俺・・・そろそろ・・・』

  『うん。

    たくまくんのこと私

   たくまって呼ぶね!!

  
  私の事はレイナって呼んでね!!


  毎日電話するね・・・

    メールも!!』


   『・・・・・・・・』


  『じゃ~・・・おやすみ・・・

    たくま!!』

  『ん・・・おやすみ・・・』


  ブ・・・・・~


  レイナはずっと見送った・・・。



 たくまはレイナが

  見えなくなった所で・・・


  車を止めた。


 『クソッ

   あ~・・・・

    なんで・・・』っと

 叫びながらハンドルを殴った。


  ≪何で・・・・なんで・・・

    もう逢えない・・・

  ことみちゃんに逢えない・・・≫

 自分のした事に

   はじめて後悔した・・・。


 もう遅いのは分かっていた・・・


 もう戻れないと・・・


 今・・・あの時の

    涙のわけを知った・・・


 今・・・あの時の

    悲しい顔の意味が・・・

 今・・・はじめて

    自分の気持ちに気づいた


  もう戻れない・・・

    もう逢えない・・・


  たくまは一人後悔し続けた。
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