たったひとつのぬくもり・・・         それが貴方でした。。。
 ふと空を見上げる・・・たくま。


 ≪空はこんなに綺麗に澄んでいる

   まるでことみちゃんの様に・・・≫


 ≪真っ青で・・・

    曇一面もない・・・≫


 おれは・・・

   あの笑顔の奥の・・・

    本当の顔を気づかなかった・・・


  ゆうじさんは気づいていたのに・・


 バカな俺・・・

  いったい今まで

    何をしていたのか?


  『いろんな恋愛してきて・・・

     いろんな別れがあって・・・


  俺は・・・

   何も学んでいなかったのか・・・


  ほんまに大切なものを

      知った日に・・・

  自分の気持ちに気づいた日に・・・

  大切な人を傷つけ・・・

     失ってしまった・・・


  こんな酷い仕打ちで・・・


  もう・・・

   悔しくて・・・

  情けなく・・・

 たくまはハンドルを

  何度も何度も殴った。


 そして・・・

 車を走らせ・・・

 家路についた。
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