たったひとつのぬくもり・・・         それが貴方でした。。。
  カランッ  カランッ


 「ことみ・・・

   大丈夫か?」

 ことみが振り返ると

 ゆうじが立っていた・・・


 その瞬間ことみは

 安心したのか・・・

 我慢していた涙が

 ポロポロこぼれおち・・・

 ゆうじがことみを引き寄せ

 強く抱きしめた。


 「泣きたい時は
   
    泣いたらいい

  我慢する事なんかないよ

   恥かしい事ないんだから・・・

  あんまり一人で突っ走るな!!

  たまには息抜きして・・・

   立ち止まったらいいんだからな」


 ことみはその瞬間・・・

  やっと自分らしく泣けた・・・

  声をあらげ・・・

   わんわん泣いた。

  30分位したぐらいに・・・

 たくまが

  「な~レイナちゃん・・・

    ことみちゃん大丈夫かな?」

 レイナは

  「何・・・心配なの?」

    ふくれっ面で

  「そなに心配ならたくまくんが

    見てきたら?」


  たくまは

   「分かった」

  と席をたった・・・。


  カランッ  カランッ


 たくまの瞳に

   飛び込んできたのは・・・

 ことみの

  泣き崩れた姿だった・・・ 

 たくまは声をかけれず

 レイナのもとに戻った。


 
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