たったひとつのぬくもり・・・         それが貴方でした。。。
 ゆうじはことみに

 コ-トをかけて・・・

 必死に呼びかけ続けた・・・


 『ことみ~・・・

   ことみ~・・・

  しっかりしろ・・

  病院にすぐ連れて行くからな~

  ことみ・・・』

 ≪ことみは
 
  誰かが遠くで呼んでいるのが

          分かった・・・≫


  ー 5分後 ー
 

  ピ~ポ~

    ピ~ポ~

  ピ~ポ~・・・


 ゆうじが立ち上がって・・・


 『ここです・・・

    早くお願いします・・・』


 救急隊員が

 『すいません状況を・・・』

 ゆうじが説明すると・・・

 救急隊員が

 ことみの服を切り始め・・・

 『ことみさん・・・聞こえますか?

   ことみさん・・・・?』

 といいながら・・・

 救急車に運んだ・・・

 『一人でいいですから

   付き添いをお願いします・・』

 レイナが

 『私が・・・』


 ゆうじが

 『ふざけんなっ・・・

   誰がこんなにした・・・

  友達づらすんな・・・

 『すいません、

   俺が行きます』


 レイナは何も言い返せなかった。

 『後の事は頼んだから』と

 従業員に言い残し

 病院に向かった。


 ≪頼む・・・ことみ・・・

  死なないでくれよ・・・・≫

 ことみの手を握り締め

 ゆうじは祈った・・・。
< 96 / 163 >

この作品をシェア

pagetop