初恋泥棒!
決着をつける…。
それって、好きな女の子に告白するってことだよね?
だってそれ以外ありえないし!
やばいよ!
千疾くんが、誰かの彼氏になっちゃう…っ!!
私は私なりの全速力で走って、教室に戻る。
教室で呑気にパンを頬張るしぃちゃんの胸ぐらを掴んで
グイグイと乱暴に振り回した。
「ちょ、ゴホッ!な、何よッ!」
「私、告白する!」
「いきなり過ぎてよく分かりませんが、妄想ですかー?」
興奮(?)してる私に対して、しぃちゃんはいつも通りの対応。
「本気よ!」
私、油断してた。
女の子を振ってばっかりするから、恋とか恋愛にはてっきり興味がないんだと思ってたけど…
そうよ!
告白してきた子と付き合わないだけで、好きな女の子くらいいるよね。
「とりあえず、今日!頑張るね!しぃちゃん、あきら」
「まあ、当たって砕けろよ」
砕ける覚悟くらい出来てるもん!
よし、いざ出陣!!