終夜よすがら〜大好きな人を一晩中想う〜
[ えっ?終わりにしたの?
私やっぱり言わなくていいこと行ったよね?
ごめんね。
嗣治にも今怒られたばかりだよ。 ]
[ 言ってくれて良かったよ。
私2番目だったなんて知らなかったしさ。
曖子ありがとーだよ。 ]
メールを送信して
自分に言い聞かせるように
「 これで良かったんだよ、これで。 」
つぶやいていた。
それでもソファーに座り
部屋を見渡していた
私のスマホが
大好きな歌をならしていた。
「 曖子?どうしたの? 」
「 今ね、ちとせのマンションに向かってるよ。
食事しようよ!
運転手に嗣治つかまえたからねっ!
しかもね嗣治くんが、おごってくれますぅ! 」
「 ちとせちゃん、いっぱい食べようねっ! 」
「 と、言うことで用意してね。 」
「 はいはい
わかったよ。
着いたらスマホならしてね。 」
私は慌てて洗顔して
腫れている目を隠すようにメガネをした。
これから何回かするであろう
恋愛の1つが終わって
友達が慰めてくれて…。
そんなことも幸せで
幸せなことがいっぱいあるんだと気がつかせてくれたよ。
ありがとう…
と言うべきだろうか?
少しだけ
ほんの少しだけど
心が癒されていくのがわかった。