終夜よすがら〜大好きな人を一晩中想う〜
あー、
朝がきちゃうから
厚手のカーテンをしっかりと閉めて
二人の夜を続けよう。
あなたの
優しい指が
私のクチビルを触れるから
もうこのまま
朝が来ないようにしちゃおう!
ねっ!
あなたに朝がきたことがバレないように
キスをするくらい近くに
私のクチビルをよせて
あなたに息をふきかけてみた。
あなたは
私との時間を終わらせるように
キスをしてくれた。
こんなに時間に
キスはやめて
帰したくなくなるから…
外が明るくなってきた
厚手のカーテン越しでもわかる。
あなたとは
ずっと一緒にいられない。
使い古したカバンのように私を簡単に捨てて
もう会わない!
心にちかっても
会いたくてたまらなくなるから…。
「 またね! 」
あなたはドアを開け
ふりかえり微笑むけれど
私も笑って手をあげた。
ドアが閉まる音
私の心にカギがかかる音に聞こえた。
ずっと好き…
好きなの…
好きだった…
好きすぎた。
そんな言葉では足りないくらいに
好きでした。
end