終夜よすがら〜大好きな人を一晩中想う〜
芽愛里が彼氏と会わない時は、
うちに泊まりにきたりして寂しくはなかった。
芽愛里の彼氏、
朱紫くんが友達紹介しようか?
なんて気を使ってくれたけど…
なんとなく流しておいた。
だから、
新しい出会いがあったわけもなくって。
どこかで開智くんのことを引きずってるのかもしれない。
今日はバイト。
あいかわらずパン屋で楽しく続けていた。
まあ時給もかわらないけどね。
楽しくできるのが一番だからね。
店長も
あの日のこと一切聞いてこなかった。
私がバイトに入る夕方からは
パンを焼くのは一つしかないので店長と二人になる。
だから、それなりに忙しくしていた。
7時45分
閉店にして外の照明を消した。
「 桔梗さん、
お疲れさまでした。
コーヒーどうぞ。 」
「 ありがとうございます。 」
毎回のことだけど、
二人してお店の小さなベンチに座ってコーヒーの時間は好きだった。
なんだか店長と飲むコーヒーは穏やかな気持ちにさせてくれた。
「 桔梗さん、
明日もしよかったらドライブ行かない? 」
「 店長…? 」
「 あっ、ごめん。
迷惑だったよね?
今の忘れて。
明後日またバイトきてね。
待ってるよ。 」
店長の寂しそうな横顔が私の胸を痛くさせた。
「 あの…店長。
どこに連れてってくれるのですか? 」
店長の顔色が明るくなった。
「 えっと…
今から考える…。
誘っといてダメだね。 」
すごくかわいい顔で
店長が微笑みかけてくれた。
「 桔梗さん、
もし明日ドライブして
一緒にいて不快な思いをさせなかったら
オレとつきあってくれませんか?
この返事は明後日に
オレの名前で呼んでくれるってことでいいかな? 」
「 わかりました。
明日、本当に楽しみにしてますね。 」
うちに泊まりにきたりして寂しくはなかった。
芽愛里の彼氏、
朱紫くんが友達紹介しようか?
なんて気を使ってくれたけど…
なんとなく流しておいた。
だから、
新しい出会いがあったわけもなくって。
どこかで開智くんのことを引きずってるのかもしれない。
今日はバイト。
あいかわらずパン屋で楽しく続けていた。
まあ時給もかわらないけどね。
楽しくできるのが一番だからね。
店長も
あの日のこと一切聞いてこなかった。
私がバイトに入る夕方からは
パンを焼くのは一つしかないので店長と二人になる。
だから、それなりに忙しくしていた。
7時45分
閉店にして外の照明を消した。
「 桔梗さん、
お疲れさまでした。
コーヒーどうぞ。 」
「 ありがとうございます。 」
毎回のことだけど、
二人してお店の小さなベンチに座ってコーヒーの時間は好きだった。
なんだか店長と飲むコーヒーは穏やかな気持ちにさせてくれた。
「 桔梗さん、
明日もしよかったらドライブ行かない? 」
「 店長…? 」
「 あっ、ごめん。
迷惑だったよね?
今の忘れて。
明後日またバイトきてね。
待ってるよ。 」
店長の寂しそうな横顔が私の胸を痛くさせた。
「 あの…店長。
どこに連れてってくれるのですか? 」
店長の顔色が明るくなった。
「 えっと…
今から考える…。
誘っといてダメだね。 」
すごくかわいい顔で
店長が微笑みかけてくれた。
「 桔梗さん、
もし明日ドライブして
一緒にいて不快な思いをさせなかったら
オレとつきあってくれませんか?
この返事は明後日に
オレの名前で呼んでくれるってことでいいかな? 」
「 わかりました。
明日、本当に楽しみにしてますね。 」