終夜よすがら〜大好きな人を一晩中想う〜
「 明日羽、私ね
彼氏できたんだ! 」


「 空奈、私のが先だけどね…、泰成! 」


私と乙稀は
顔を見合わせた。


「 いつのまに? 」


「 だって空奈がさぁ、
いつも乙稀のことばかり話をしてたから。
もしかして?って
泰成に言ったらさぁ。
オレは明日羽のこと好き!とか言われちゃって…
付き合うことにしたんだぁ! 」


「 乙稀、
早く歩けるようになってさぁ、
ダブルデートしようぜ。 」


千草が乙稀に楽しそうに伝えた。


四人
教室で楽しく話してた時を思い出していた。



三人で病院をあとにした。


「 空奈、最近さぁ
美森と話してる? 」


「 してない…。
毎日、学校終わったら乙稀のとこに行ってたから…。 」


「 ねぇ、
今日このまま美森のとこに行ってみない?
私一人じゃ、なんか会いにくいっていうか…いい? 」


二人を強制的に連れてきた。

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