終夜よすがら〜大好きな人を一晩中想う〜
学校から駅までの道のりは、
天那たちが
いつ消えたのかも気がつかずに理佑くんの話しに耳をかたむけていた。


「 智波ちゃん、
一緒に歩いたら駅についちゃった。
いつも1人だから15分歩くなんて苦痛だったんだよね。 」


「 私も!理佑くんと同じ。
また一緒に歩きたいな、いいですか? 」


「 いいですか?って
オレたち付き合うことにしたんだから、
お互いに予定なかったら一緒に帰りましょ!ってことで。 」


改札を通ると
お互いに別々に歩き出した。
上りホームにむかう私と
下りホームにむかう理佑くん。

二人の接点は学校の最寄り駅なんだと確認した。


たまに一緒に帰るならいいけど…

ほぼ毎日じゃ、苦しくなるんだよね。

1人の日もあっていいんじゃないかな?


あっ!
つまり、私は恋愛にむいてないってこと?かな。


あはは…
なんとなくわかってしまった。
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