終夜よすがら〜大好きな人を一晩中想う〜
「 朝から見せつけてくれるね、鈴登! 」


私の知らない人が話しかけてきた。


「 あれ?
彼女さん、髪切ったの?
なんかこの前とイメージ違うけど? 」


鈴登くんの目が
キョドっているようだった。


「 私、あなたに会うの初めてですけど…。 」


二人の顔を見ていた。
二人とも何かあせった感じだった。


「 あの…教えてください。
どんな人だったんですか?
私と似てる人ですか? 」


名前も知らない
この人につめよって聞いていた。


「 オレの勘違いだわ。
彼女さん、ゴメンね。 」


それだけを言い捨てて走り去った。


「 オレには
小桜しかいないんだから、
心配しないでくれよ。 」


それは置いといてと、
何事もなく二人で過ごした。
鈴登くんも
いつもの顔色に戻っていた。
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