終夜よすがら〜大好きな人を一晩中想う〜
自分がドンドン
かわいくない女の子になってしまったから…
私…消えちゃいたい。


小雪が電車で
また隣駅に移動した。
私は隠れもしないでついていった。


改札抜けたら
さっきの男がいた。

あの人が志有くんなんだ。


「 あれ?さきほどは…。
小雪の彼氏さんだったんだぁ。
いつも妹がお世話になってます。
でも、小雪!
二人の男性と同時進行はダメでしょ? 」


すごい顔して
私をにらみつけている小雪。


「 小雪の人生だからさぁ、かまわないけどね。
でも親に心配かける時間に帰宅は
学生としていけないと思うよ。
早く帰ってきてね。
えっと彼氏さんも早く小雪を開放してあげてね。 」


私は
二人のコメントなんて聞かずに
その場をあとにした。


またさっきの駅に移動した。


鈴登くんが改札口にいた。


「 私たち今日で終わりにしよう。
理由は鈴登くんが一番知ってるよね? 」


それだけを言い捨て
鈴登くんから離れた。


今さら言い訳なんて聞いてもムダだし…。



今までの自分へも
さよならして
生まれ変わりたいなぁ。





end

< 57 / 120 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop