終夜よすがら〜大好きな人を一晩中想う〜
「 次の三大流星群は、
8月のペルセウス流星群だからね! 」


1月4日
確かに私は宏貴に言われた。
さっきまで忘れていたけど…
こんな夜中に迎えにこられてイヤでも思い出した。


「 ねぇ、宏貴!
この日かもしれないけどさぁ…
こんな時間に外にいたらさぁ…
別の意味でこわくない? 」


ちょっとこわい顔して
私をにらんだけど…


「 二人でいるから大丈夫でしょ? 」


満面の笑みになっていた。


星を見るのは大好きだよ。
もちろん宏貴が
隣にいるからに決まっているけど…
シートを少しだけ倒して外を見ていた。


「 美々…
ボクは、どんな星より
美々のがキレイに輝いてると思うけどね…。 」




今の発言…何かな?


私は真っ直ぐ前を見て
運転席にいる宏貴の横顔を瞬きもしないで見ていた。

突然言われても
照れるより
引いてしまっている私がいた。
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