終夜よすがら〜大好きな人を一晩中想う〜
「 美々…
ボクさぁ…
今日おかしいよね?
自分でもわかってる…
けどね!
今夜、
美々とキレイな星空見れたら伝えたいことがあったから…
なんか…
ごめんね。 」


照れ臭そうに頭をかきながら
一生懸命言葉を伝えてくれている。


「 伝えたいこと? 」


宏貴は大きく頷いてから
私にキスをした。


「 キスをいっぱいしたら、
美々へ気持ち届いてるかな?って
いつも思っていた。
けど、
言葉にしないと届かないんだよな。 」


私を全然見ないで独り言のようにつぶやいている。


「 今日の宏貴
やっぱり、
ちょっとへんだよ?
何かあったの? 」


「 そうなんだよね。
うーん、
美々に伝えたいことあってね…
でも、
伝えてさぁ…
何かさぁ…。 」


キスしてから
私を全然見てくれない!
その態度が気にくわない!!


「 宏貴、
ちゃんと私を見て!! 」


ちょっと強い口調で叫んだ。
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