終夜よすがら〜大好きな人を一晩中想う〜
「 はい!
新田美々さん…
えっと…
ほっ、ほっ、
細谷美々に、
なってくれませんか? 」


へっ?
細谷…?
それって?


「 へっ、
返事は次の流星群の時に
またデートに誘うから…
その時までに…。 」


「 イヤ!
いつだかわからない日にち言われても
困ります!! 」


私は車を降りた。

そして車の前に立ち
深呼吸をして


「 空の星たち聞いてください!
私は…
細谷美々になります。
二人で仲良くしていけるように
見守ってください。 」


大きな声で叫んだ。


あわてて車から降りてきた宏貴の顔は
涙でグシャグシャだった。

「 美々…
大好きだよ!
ずっと大切にするからね。 」





end
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