終夜よすがら〜大好きな人を一晩中想う〜
「 すみませーん
お待たせしました。 」
「 あっ、
おかえりなさい。 」
「 えっと…
あの…
名前…
教えてもらってもいいですか? 」
「 あっ!
そうだ。
言ってなかったね…
紀三井寺 集 です。 」
「 おしえてくれて
ありがとうございます。
じゃぁ、
お礼に…どうぞ。
コーヒー大丈夫ですか? 」
「 ありがとう。 」
どちらともなく
二人は近くのベンチに座った。
私だけじゃない
いろんな人の思い出がつまっているベンチ
「 愛蓮と
いつも座ってたんだ。 」
「 私もです。
純希と座ってコーヒー飲んでたんだよね。 」
「 同じ場所に
同じような思い出
なんか心があったかくなるな。 」
私たちは
かなりの時間
お互いの大切な人のことを自慢しあった。
海からの風が冷たさを増してきた。
もう帰らなきゃいけない時間になったんだと
肌で感じた
「 紀三井寺さん
また、お話しできたらいいなぁ。 」
「 そうだね。
もし、
また会えたら
メアドを聞いてもいいかな? 」
「 はい! 」
どちらからともなく
握手をした。
もう一度
会いたい!って気持ちをこめて…
ねぇ、純希
他の男性と話をするのも
ダメって言ってたよね?
挨拶もホンとはヤだって。
今日は
純希、どう思ったかな?
私
久しぶりに
純希の話をして
笑った気がしたよ。
ねぇ、
純希…
これからのこと
どうしたらいいの?
おしえてほしいよ。
end
綾香 愛美。  ̄(=∵=) ̄
2013/06/30