six Year.






ピピピピ…





「何度?」




「36、0」




「みして?」





「いや」




「だめ、早く」




仕方ないから

静かに渡した






「へ〜36.0ねぇ〜」




「は、はい…」





「逆さに見ちゃった?」




「…」






「俺には39.0に見えるけど…」





「気のせいです。今日は帰りますね?」





「病院にいるのに、診察しないで帰るの?」





「はい。病院はお母さんの付き添いで遊びに来る所ですから」









そこまで言ったら



佐藤せんせーは夏織ちゃんの所に行って夏織ちゃんを連れて来た





「珂南ちゃん、熱あるって?」





「…」






「お母さんには言っておくから
外来午後一で佐藤せんせーに見てもらって」





「だぞ、珂南ちゃん」






もう、どうでもいいや







「せんせー?」





「ん?」





「寝ていい?」





「ああ、ごめんな。診察室のベッド使っていいよ」





「うん。ありがと」






と言って立ったら


フラっってしたけど






佐藤せんせーが押さえてくれた







「大丈夫?」




「うん…」






「説得力ないから」






「そうかな?」






そう言ったとき、自分のカラダが
浮いたのがわかった






「まぁいいや、俺が連れてくからもう寝て?」





「うん、ありがと」






そう言って



せんせーの腕の中で

意識を飛ばした








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