six Year.








咲ちゃんと喋って疲れたのか
さっきまで少し落ち着いていた
怠さが戻ってきて




また寝ようかな、と思っていた
ときだった











「珂南ちゃん♪」





夏織ちゃんは点滴の道具一式
持って





笑顔で入ってきた










「…」




完璧忘れてた…

てか怠いよ…








「だからさっき、そんな元気も無くなるって言ったぢゃん」







「もう、みんなやだ」







「もー、もう少しで珂南ちゃんの大好きなお母さんも来るって」







「えー来るの?」







「当たり前、あなたのママでしょう?だからその前に終らせよ」






「…」









「ぢゃあ腕めくるねー」







「無理、ご飯ちゃんと食べるからー」







「食べだって、すぐ出るでしょ」







「出たらまた食べる…」








「珂南ちゃんが辛いだけぢゃん」







「いーの!!ずっと点滴より、ずっと吐いてた方がましだよ」






「またーそんなことゆーし」







「だから点滴しないで?」







「残念、可哀想だけど佐藤先生からの命令だからさー」






「やだやだ咲ちゃん…」







「嫌なことははやく終わらせな」




咲ちゃんの冷たい一言に
悲しんでるいたら






ノックする音が聞こえた








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