Love of space 1
第6章

ストーカー??





『水谷先生…最近、気持ち悪いんですよ。』

俺の誕生日から何週間か経ったある日のこと。


授業後に職員室で仕事をしている水谷先生に話かける。



「大丈夫ですか??
仕事頑張りすぎて体調崩したとか??」

と、言って俺の体を心配してくれる。


でも気持ち悪いってそっちじゃないんだよな…


『そうじゃなくてですね…?

誰かに付けられてる気がするんですよ…』

ここ何日間か帰り道に誰かに付けられてる気がする。


と、いうか絶対つけられてるよ…


「え……っ?!
それって所謂(いわゆる)、”ストーカー”って奴ですかぁ?!」

ちょっと水谷先生…声でかいですって…


俺はそんなことに呆れながらも


『ストーカーって言っても誰かは分かってるんですよ??』

そう。誰が俺を付けてるかは分かってる。


でもそんなはずがないと思う俺は水谷先生に相談することを決めたのだった。

「誰なんですかぁ?!?!」


『うちの学校の生徒です……』

不意打ちで後ろを向いたらうちの制服がチラついてたからな。


「先生、すごい人気なんですね…!!

でもそうなると朝倉先生の家、バレますよね??」


そう、それごもっともな意見ですよ。

だからあなたに相談しているのではないですか…





< 100 / 251 >

この作品をシェア

pagetop