Love of space 1
「ヤバイ、ヤバイ」
次の日。
零と調理室にいるとやってきた藍葉。
コイツはいつ見ても騒がしい奴だ。
今だってこんなにもジタバタしながら調理室に入ってきやがった…
「先生、耳貸して。」
零ではなく俺??
なんの話だろ……
と、思いながらも藍葉のほうに近づく俺。
「先生の家がバレた…」
……俺の家が…バレ…た??
んなはずがないじゃないか…
昨日だって誰も付いてなかったはずだぞ??
頭の中はパニックだったが
『そっか・・・』
と、冷静を装う。
「零には言う?言わない??」
藍葉は心配そうに俺を見つめる。
『俺が折りを見て零には話すから、大丈夫。
ちなみに俺の家見つけたヤツって誰??』
藍葉は一瞬躊躇ったようだが
「島田って1年の子。」
と、教えてくれた。
『アイツか…』
島田は最近俺にしつこく付きまとってるヤツだ。
「じゃあ頑張りなよ。」
藍葉は俺の背中をバシッと叩き調理室を出て行った。