Love of space 1
そのまた次の日。
いつものように授業が終わり零が調理室にやって来た。
どこか落ち着きがない気がして
『零?なんかあった…??』
「せんせーさ、なんか私に隠してることない??」
俯いている零。
あのこと…バレちゃったのか??
「島田さんにバレちゃったんでしょ?
せんせーの家・…。」
やっぱりバレちゃったのか…
『ごめんな…零。』
そこへやってきた藍葉。
「零に言わないといけないことあるでしょ??」
と、藍葉に促され
『だからもう俺の家来ちゃだめだぞ』
と、俺は言った。
零は何も言わずに黙って頷いた。
『違うヤツが俺の家来るかもしれないから
でも西城の家には行くから、安心しろよ』
俺は優しい笑顔で微笑むが
零は俯いたままで俺のほうに見向きもしない。
そのあと零に鈍感と言われた。
零に言われたくないと俺は刃向かったが、実際俺は鈍感だった。
俺が鈍すぎたためにこんな結果になってしまったのだから…