Love of space 1
『朝倉先生、少々よろしいですか??』
ある日の授業後。
職員室に戻った俺に声をかけてきた教頭先生。
『はい、なんですか??』
そのまま校長室に通された俺。
校長室なんて初めてで、俺は緊張しまくりだった。
『学校には慣れましたか??』
ドラマでよくあるような立派なイスに座っている校長。
『はい、生徒たちと毎日楽しく過ごしています。』
緊張しながらも平然を装う俺。
俺…なんかしたか??
って言っても、もし悪いことで呼ばれたなら、思い当たるのはあれしかない。
俺と…零の関係だろう…。
『朝倉先生は何を考えていらっしゃるのですか?』
うわっ…さっそく来たよ。
『なんのことでしょうか?』
あくまでも分からないフリをする俺。
『とぼけないで下さい
ある生徒が訴えてきたんです
先生が”西城零”と付き合っているとね…』
やっぱりその話ですよね…
『これは事実なんですか?
もし事実なら西城零にも
朝倉先生にもなんらかの処分を与えます』
分かってるよ…そんなこと。
生徒と教師の恋がいけないことくらい俺だって十分承知してるよ。