Love of space 1
『あーうん。まあ順調??』
『そっか。なら、良かった。』
「何なに?!なんの話?!?!」
そこへやってきた美希。
コイツはまあウザイ奴だ。
なんでこんな奴を好きになったんだろう・・・
『コイツの恋バナ~』
裕司はニヤニヤと笑っている。
「ウッソぉ~?!
秋平、彼女いるの??」
なんとなく・・・なんとなくだけど、一瞬美希の目が悲しそうだった。
『うるせーよ。
そういうお前らはどうなんだよ??』
美希には零のことは言いたくなかった。
理由なんてないけど・・・
「あたし~?好きな人いるよ・・・」
『俺は完全フリーだ・・・』
美希も裕司も可哀相な奴だな。
『まっ2人とも頑張れや。』
そんな可哀相な2人に酒を注ぐ。
『お前らに春が訪れるように・・・かんぱーい』
と、言ってグラスをぶつけあった。
それからは高校の思い出話に華を咲かせた。
くだらないことで笑いあった高校時代。
どうしてあんなことでケンカしたんだろうか・・・??
どうしてあんなことで泣きそうになったのだろうか・・・??
どうしてあんなことで笑い合えたのだろうか・・・??
今となっては不思議で仕方ない。
でも・・・楽しかったから・・・楽しかったから、それでいいか。