Love of space 1





『2次会行きますかぁ~!!』

幹事が言うと歓声が沸く。


これは…まさか明日、二日酔いか??

でも別にいいか。


今を楽しめればそれでいいか。


「実は私、裕司くんのことが好きでした!!

今では余裕で彼氏のことが好きだけど!!」


突然始まった告白大会。

今、2次会でカラオケにいるんだけど、


なんでこうなったんだ…??


何かを叫びたい人は前に出てマイクで思い切り叫ぶ。

これがルールなんだってさ。


意味不明だ…


みんな酒が入ってるからやけにテンションが高い。



『お前、過去形だけど告られてんじゃん。』


笑いを堪え裕司のほうを向く。


『うるせーお前。

そのうち秋平だって言われんぞ。』


「昔…朝倉くんのことが好きでした!!」

……………げっ


『けっ、さっそくお前言われてんじゃん…』

裕司は俺のほうを向いて悪戯っ子のような笑みを浮かべる。


『うるせーよ。

ってか俺らってこんなにモテたのか??』


さっきから何人かの子に”過去形”だけど告白されている俺ら。


男子からの視線が若干痛い。


『俺もそんなこと知らなかったし…』

裕司も驚いてたからな。






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