Love of space 1
「ねぇ…秋平、今幸せ??」
酒でろれつがうまく回ってない美希。
(だから俺が訳してます)
『んー?俺??幸せだよ。』
そう答えたあとに無償に零に会いたくなった。
そう言えばもう今日はクリスマスなのか。
あと数時間もすれば零に会えるんだ。
「そっかぁー。
私はね…あんまり幸せじゃない。」
夢と現実とを彷徨っている美希の言葉は聞き取りにくい。
『おー。なんでだよ??』
と、俺がせっかく心配してやったのに
「秘密。」
一言で済まされた。
コイツ…本当は酔っ払ってねぇんじゃないか?なんて疑惑が浮上。
「………………………」
急に黙ってしまった美希。
『おーい、美希??』
そうすると耳元で寝息が聞こえた。
やっぱり酔っ払ってたのか…
そして美希をおんぶして美希のマンションへと向かった。
このとき、俺はこれから起こる悲劇なんて予想もしてなかった…