Love of space 1
涙のクリスマス
『やべぇ…眠みぃ…』
家に帰るともう朝の6時。
寝ないとせっかくの零とのクリスマスがもったない。
と、まあこんな感じでベットにダイブしたワケですが…
『ふわぁ~よく寝た。
で、今何時だ…?
………………………?!』
時計を見た俺は言葉を失った。
だって今の時間…7時…。
7時って19時ですよ?!
別に何時にとか約束してないけど…7時ってなんだよ…
俺は急いでシャワーを浴びて零に電話した。
そして車に乗り込み零の家へ。
助手席には零へのクリスマスプレゼントのエプロンがある。
【ピーンポーン】
階段をダッシュで駆け上がり零の部屋へ。
って…俺なんか張り切りすぎか??
インターホンを押すとすぐに零が出て来た。
久しぶりの零を見て思わず抱きついた俺。
って俺は高校生かって話じゃん?
…………ちょっと待てよ??
零、無反応じゃね?
俺は零から離れる。
『零?大丈夫か??』
と、俺が聞くと
「ん。全然大丈夫!!」
なんて言いながら零は笑った。
なぁ…零。
俺が気づいてないとでも思ったか??
あのときの笑顔…無理して作ったものだろ??
もうこのときに俺は分かっていたのかもしれない……