Love of space 1
俺は零をマンションの前に残し車を取りに行った。
助手席にはまだ零の手に渡っていないエプロン。
それを横目に車をマンションの前に付けた。
零を呼ぶと車に近づいてきた零。
俺は零の頭に手を回し、顔を近づける。
でも、
「ちょっ…先生やめて。」
零は俺を拒んだ。
初めて零に拒まれた俺は目を開けることしかできなかった。
キスを零に拒まれることなんて一度もなかったんだ。
『どうした…?なんかあったのか??』
俺はそんな言葉しか言えなかった。
そしてゆっくりと零の頭に回った手を戻す。
「先生―――
―――別れよ。」