Love of space 1
「じゃあ…ホントに彼女なんですか??」
俺を睨む水谷先生。
はぁ~まったく、誰がそんな変な噂を流したんだか。
『俺の友達ですよ。』
確か1ヶ月前くらい美希が家に来た。
「まさか…2人きりで??」
今度は目を丸くする水谷先生。
ホント、表情がころころ変わる人ですよね。
『違いますよ。
親友も一緒にいました。』
祐司もあのとき一緒に俺と美希といた。
「そうなんですか…?
もう、ビックリしましたよ。」
ふぅ~と息を吐き出して水谷先生は背もたれに寄りかかる。
『俺こそビックリですよ。
まさかそんなところを目撃されているとは…。』
俺もイスの背もたれに寄りかかった。
『そろそろ始業式始まりますよ。
体育館行きましょう。』
そこへ伊藤先生がやって来た。
俺と水谷先生は立ち上がり
伊藤先生のあとを追って体育館へ行った。