Love of space 1
『やっぱり秋平先生は分かってないよな。
きっと構ってもらえなくて淋しかったんだろうな、美希さん。
で、自棄になって違う男に走ったんだよ。
まあそりゃあ裏切られたことには変わりないけどさ。』
大和はそう言って立ち上がった。
確かに今思えばそうなのかもしれない。
でも浮気したことには変わりないワケで…
俺はそういうことは許せないから。
『じゃ俺、帰るわぁー。
零のこと、忘れないでやってよな。
俺も未来もなるべくフォローするけどさ。
でもやっぱり秋平先生は零の中じゃ特別なワケだし…。
ん、俺が言いたかったのはこれだけ。
じゃあなぁー』
大和はヒラヒラと手を振って調理室を出て行った。
アイツは、何が言いたかったんだ…??
首を傾げながら俺は大和を見送ったのだった…。